【バイク長期保管】愛車を守る15の方法

スポンサーリンク
【バイク長期保管】愛車を守る15の方法 バイク整備

バイクにしばらく乗らない(乗れない)。

どうやって保管したらいいの?

バイクは長いあいだ乗らないとサビやゴム類が劣化して状態がわるくなります。そうなると走りたいときに走れない。メンテナンス代が多くかかるなど不具合が起こります。

そうならないためには、長期保管前の事前準備が大切。でも、なにをどうしたらいいか具体的にわからない。

わたしもバイクに長いあいだ(半年間)乗れないことになったので「バイクの長期保管方法」について調べました。

この記事を読むと、バイクを長期保管するためになにをどうしたいいか分かるようになります。

ここまで言っといてなんだが、筆者は乗れないあいだ「友人に乗ってもらう」方法をとったぞ。

「あ。それナイショのやつ。」

とはいえ調べたことは事実なのでこの記事で紹介したいと思います。わたしは「友人に乗ってもらう」も立派な保管方法だとおもってる(笑)

洗車をする

まずは洗車をしましょう。バイクは走っている間にいろんな汚れがついてます。この汚れがサビの発生や部品の劣化を早める原因になります。

洗車をせずに保管することは、汚れた洋服を洗わないでタンスに入れるようなもの。そのうちカビなどが発生します。バイクも同じです。保管前には洗車をしましょう。

室内保管する

室内保管できる人はそうしましょう。理由は雨風をしのぐことができサビや汚れからバイクを守れるからです。除湿器や温度管理ができると理想的。

室内がムリなら屋根だけでもあるといいですね。バイクガレージという選択もあります。

バイクカバーをする

バイクカバーをしましょう。室内保管できない場合はバイクカバーが雨風からバイクを守ってくれます。ただし、バイクカバーは中が蒸れるデメリットがあるようです。地面が土の場合は注意が必要です。雨が上がっても土から雨が蒸発してカバー内が蒸れることがあります。

あとで言うけどバイクカバーは盗難から守る効果もあるぜ。

バイクカバーはあなたの状況に合わせて検討してください。

インナーチューブにシリコンスプレーを吹き付ける(フロントフォークの保護)

インナーチューブとはフロントフォーク(前輪を支える2本の棒みたいなやつ)の一部で、鏡面に仕上げられている部分のことです。インナーチューブにシリコンスプレーを吹き付けてサビ止めしましょう。

インナーチューブがサビるとフロントフォークからオイルが漏れる原因になります。そうならないためにシリコンスプレーを吹き付けてサビから守ります。

インナーチューブは高価で、サビて交換が必要になった場合、数万円の出費になることは珍しくありません。そうならないためにもサビ止めをしておきましょう。

またフロントフォークにはダストシールと呼ばれるゴムパッキンがしてあります。ここにもシリコンスプレー(またはシリコングリス)を塗っておきます。

そうすることでダストシールの劣化やひび割れを予防してくれます。ゴム素材にシリコン系以外のグリスを使うとゴムを劣化させることがあるので注意してください。

長期保管でインナーチューブをサビ止めする場合は、スプレーだと心もとないんだよな。だからグリスを塗ってもいいのでは?と思ってる。やったことないから知らんけど。

グリスについて詳しくはバイクでよく使うグリース5選+α。グリース名と特徴が分かります。に書いてるので読んでみてください。

クラッチレバーを結束バンドで縛る

クラッチレバーを結束バンドで縛ってクラッチが切れた状態にしておきましょう。

バイクを長期保管すると、エンジンオイルはオイルパンに落ちてオイル切れを起こした状態になります。この状態でクラッチ周りにサビが発生するとプレートが固着する場合があります。

そうならないためにクラッチレバーを結束バンドで縛ってクラッチが切れた状態にしておきましょう。

グリップ(ハンドル)に結束バンドの跡が残る可能性があります。結束バンドを使うときはグリップを養生するなど注意してください。

バッテリーのマイナス端子を外す

バッテリーのマイナス端子を外しましょう。

バッテリーは使わなくても徐々に放電されます。このため最終的にはバッテリーが上がりエンジンはかからなくなります。放電するスピードはバッテリーのマイナス端子を外すことで緩やかにすることができます。

長期保管するときはバッテリーのマイナス端子を外しましょう。

プラス端子と間違えないように注意してください。バッテリー端子はプラスから外すとショートさせる危険性があります。

バッテリー端子の外し方は【台湾ユアサ】たった10分。バイクのバッテリー交換を12枚の写真で説明。を読むとわかります。

筆者がエストレヤRSに使ってるバッテリーは下のリンクだよ。

 

ガソリンタンクを満タンにする

ガソリンタンクを満タンにします。

ガソリンタンクが満タンでないとタンク内に空間ができます。タンク内に空間があると外気との温度差で結露ができ、タンク内にサビが発生することがありるからです。

ただしこれには副作用があります。それはガソリンが劣化するということです。劣化したガソリンでエンジンを動かすと

  • ノッキングする
  • アイドリングしない
  • 吹け上がらない

などの症状がでます。最悪の場合、エンジンをかけたことで修理が必要になることがあります。そうならないためには6か月以内を目安にガソリンを入れ替える(使い切る)ようにしましょう。

「6か月以内を目安にガソリンを入れ替える(使い切る)」はあくまで目安です。ガソリンは日々劣化します。入れ替えは早いほど有利です。

心配な場合はガソリン添加剤(ガソリン劣化防止剤)を入れましょう。修理するリスクが減ります。

駆動部のグリスアップをする

ここでいう駆動部のグリスアップとは、ステップやチェーンなどバイクの外観からできるところです。思いつくかぎり列記します。

  • ステップ
  • チェーン
  • クラッチワイヤー
  • ブレーキレバー周り

意外と思いつかない。。。

他にもあると思います。あなたのバイクを眺めながらさがしてみてください。

オイル交換をする

オイル交換をします。

ネット記事を読むと「保管前のオイル交換は不要」と書かれた記事もあります。新しいオイルに交換して保管しても、長期保管後に乗り出す際、オイルは劣化していて交換が必要だから。というもの。

わたしは保管前のオイル交換を推奨します。理由は簡単。古いオイルより新しいオイルの方がバイクにいいから。

オイル交換をせずに保管することは、「パジャマは洗った(洗車した)けど体は洗わないで寝る」みたいな気になりませんか?

交換後はエンジン内に新しいオイルを回す意味を込めて少し走りましょう。

オイル交換方法のリンク集

わたしが行ったオイル交換の記録です。

【スクーターのオイル交換】10枚の画像を使って説明(参考車種:スペイシー100)

【バイク初心者必見!】エンジンオイル交換方法を13枚の画像で説明。《エストレヤRS》

適合オイルの調べ方のリンク集

適合オイルの調べ方はホンダ篇とKawasaki篇しか作ってません。ごめんね!

【調べる】あなたのバイクのエンジンオイル《ホンダ篇》

【メーカーサイトで調べる】あなたのバイクに適合するエンジンオイル粘度やグレード《Kawasaki篇》

筆者が乗るエストレヤRSに合うエンジンオイル粘度は10W-40だ。一応リンクを貼っておく。

キャブレターのドレンからガソリンを抜く

キャブレターとは混合気を作る装置です。混合気とはガソリンと空気が混ざり合った状態のことです。キャブレターには混合気をつくるためガソリンがつねに入ってます。ガソリンは長いあいだ放置されると劣化し、キャブレターを目詰まり(故障)させる原因になります。

キャブレターの目詰まり(故障)を防ぐには、ガソリンをキャブレターから抜けばいいわけで、キャブレターにはガソリンを抜くためのドレンがついてます。長期保管前にはキャブレターのドレンからガソリンを抜きましょう。

  • フューエルコックは「OFF」にしてからガソリンを抜いてください
  • フューエルコックに「OFF」がない場合はそのままガソリンを抜いてください
  • FI車の場合(キャブレター車でない場合)はそもそもこの工程は不要です

サイレンサー(マフラー)の穴を塞ぐ

サイレンサーの穴を塞ぎましょう。

バイクを長期間動かさないとサイレンサーの穴に虫が入り、巣を作ったり卵を産んだりすることがあります。そうなるとエンジンがかからないなんてことも。

エンジンがかからない原因に気づきにくい場所です。事前に穴を塞いでおきましょう。

自分で塞いだこと忘れて「エンジンかからない!」なんて言わないように注意してくれよ(笑)

タイヤの空気圧を高くしてセンタースタンドを使う

タイヤの空気圧を既定値より1~2割高くします。

タイヤの空気はバイクに乗らなくても自然と減っていきます。空気圧が減ったタイヤは接地面が増えて傷みやすくなります。とくにサイドスタンドで保管するときのタイヤは常に地面と触れるので空気圧を高くすることをおすすめします。

センタースタンドが付いているバイクは、空気圧を高くしてセンタースタンドを使いましょう。

シリコンスプレーをバイク全体に塗布する

シリコンスプレーとはシリコンオイルが入ったスプレーです。シリコンスプレーは吹き付けた物にシリコンの被膜を作って表面をコーティングしてくれます。これにより、防水、撥水、潤滑、艶出し、錆止めの効果があります。

しかもシリコンスプレーは金属やプラスチック、ゴムなどに使えます。

ですから、バイクを長期保管するときは仕上げにシリコンスプレーをバイク全体に吹き付けましょう。

シリコンスプレーはタイヤとブレーキ回りなど滑っては困る場所に使用しないでください。シリコンの潤滑作用によりスリップやブレーキが効かないなどトラブルの原因になります。

保険を見直す

長期間バイクに乗らないなら保険代がもったいないですよね?

バイク保険は「中断証明書」を発行することができます。中断証明書を発行すると次のことなどが可能になります。

  • 中断している期間は保険料を払う必要がない(注意:あたりまえだが中断しているので事故しても保証はない)
  • 保険を休止(中断)したときの等級を通常10年間保存することができる
  • 次回バイクに乗るときに保存期間内なら同じ等級で保険をかけることができる
  • 同居中の親族であればバイクに乗るときに、家族間なら等級の引き継ぎができる
保険会社によっては中断証明書の発行ができないことがあります。バイク保険を休止しても中断証明書が発行できるとは限りません。

中断証明書で保険を節約することができます。長期間バイクに乗らない場合はあなたが利用する保険会社へ問い合わせてみましょう。

盗難に備える

出張や単身赴任でバイクから離れる場合、「自分がいないとき盗難に会うかもしれない」と心配になりませんか? オートバイ盗難の認知件数は9018件(1日平均24.7件、検挙率16.5%です。(政府統計の総合窓口令和2年1~12月犯罪統計【確定値】より抜粋)

検挙率の低さを考えると盗難されたら泣き寝入りとなりそうです。大切なバイクが誰かに盗られて使われるなんて絶対いやですね。

そうならないために、バイクカバーやU字ロックを使用しましょう。犯人からするとバイクカバーは盗難の手間が増える、音がする、車種がわからない(犯人は価値あるバイクを盗難したい)ことで嫌がられます。U字ロックも手間と音の点で嫌がられます。

警視庁のwebページでもカバーやU字ロック(補助ロック)が推奨されてます。

・車両から離れる時は短時間でもハンドルロックをしてキーを抜くようにしましょう。
・常設のキーの他に防犯性の高い補助ロックも使用しましょう。
・盗難防止装置を取り付けましょう。
・駐輪する時はオートバイカバー等を掛けましょう。
・グッドライダー防犯登録をしましょう。
・防犯対策がしっかりとられている駐車場・駐輪場を利用するようにしましょう。

引用元:警視庁「オートバイ盗」の防犯対策

これで安心して出張や単身赴任へ行けます。わずか数千円の出費を抑えたせいで数十万する大切な愛車が盗まれるよりはいいでしょう。

「いや、それでも盗難されるときはあるじゃないか!」

もちろん可能性の話しをするとゼロではありません。ただし何もしないよりは絶対にいい。いずれにせよあなたは出張や単身赴任へいかなければならないのです。不安なまま過ごすよりできる対策は施していきましょう。大切な愛車のためです。

それでも心配というあなたはせめてお金だけでも回収できるように盗難保険に入りましょう。

【公式】
バイク業界トップクラスの盗難保険・ロードサービス【ZuttoRide Club】

でもバイクって金じゃないんだよな。いっしょに走った時間とかキズですら思い出なんだよな。

わかるぅ。U字ロック5個くらいつけてやろうかな(笑)
いや、マジ。

【バイク長期保管】愛車を守る15の方法のまとめ

『【バイク長期保管】愛車を守る15の方法』のまとめです。

簡単なことばかりです。保管後に「壊れた!」「盗まれた!」と泣かないで気持ちよくまた愛車に乗れるように是非やってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました